マイクロスコープ
一般的に使う「顕微鏡」は接眼レンズを通して人間が直接覗くものを指します. それに対して,「マイクロスコープ」は接眼レンズがなく,モニターやコンピュータのディスプレイで観察します.それにより,複数の人で同時に見たり,保存して後で見返すことが出来るようになります.
「マイクロスコープ メリット」で検索すると歯科のホームページが多数出てきます.それだけ歯医者で使われているということです. ここでもメリットに関して取り上げます.
- リアルタイムに拡大して観察できるだけでなく,録画しておけば後で確認することが出来る.
- 撮影している画像を画像処理,画像解析して様々なことに使うことが出来る.距離測定,画像合成など
- 被写界深度が深い(ピントの合う範囲を広げやすい)ので対象物の全体像を把握しやすい.
マイクロスコープを選定する際にも以下のようなことを考える必要があります.
- どのくらいの倍率が必要か?
- ピントを合わせるのが簡単か?
- レンズはどのくらいズームできるか
- 画像解析機能はどのくらいついているか?
- 動画を記録できるか
- オプションにはどのようなものがあるか
マイクロスコープの用途
- 基板の外観検査
- 半田不良などの検査
- 金属組織の観察
- 金属加工におけるバリの観察
- 金属,宝石などの表面観察
- 紙や繊維への異物混入観察
- 透明なガラスやフィルムの傷・汚れ確認
- 樹脂などの傷・バリ・欠け・仕上げり検査,計測
- 画像解析機能はどのくらいついているか?
- 歯科医での患者の治療
- 肌や毛髪の観察
マイクロスコープの選定時の注意事項
観察機能について
マイクロスコープを使う主なメリットとして,細かく観察するというものがあります. 例えば,対象物の形状,表面の状態,色の分布を全体的に確認する際にはピントが合っていることが重要になりますが,被写界深度を浅くすれば画像は鮮明になり,その分,奥行きのある対象物の場合ピントがあう範囲が少なくなります.そのため,奥行きのある対象物を観察する場合,深度合成機能が非常に重要な機能になります. 深度合成がどのように出来るか,どこまで出来るかは購入時のキーポイントとなります.
計測機能について
対象物を見ている際に長さや面積を測定したいことがあります. その際,画面を通して寸法や面積の計測が出来ると不良品の検査や観察記録として残しておく際にも大変便利になります. そのため,距離の測定や面積の計算が四角形だけでなく,多角形や円などどのような形状について可能であるかどうかを実際に使用しようとしている対象物を考慮して事前に検討しておく必要があります.
マイクロスコープ
マイクロスコープを扱っている会社をご紹介します. 間違いやリンク切れなどがあれば下のフォームからご連絡いただけますと幸いです.
マイクロスコープのメーカー一覧
- 株式会社キーエンスのマイクロスコープ
- マイクロ・スクェア株式会社のマイクロスコープ
- ライカマイクロシステムズ株式会社のマイクロスコープ
- 株式会社ハイロックスのマイクロスコープ
- 株式会社島津理化のマイクロスコープ
- 株式会社セルミックのマイクロスコープ
- シグマ光機株式会社のマイクロスコープ
- 株式会社松電舎のマイクロスコープ
- 株式会社松定プレシジョンのマイクロスコープ
- 株式会社朝日光学機製作所のマイクロスコープ
- ユニオン光学株式会社のマイクロスコープ
- オリンパス株式会社のマイクロスコープ
- 株式会社杉藤のマイクロスコープ
- 斉藤光学株式会社のマイクロスコープ
- 株式会社マイクロアドバンスのマイクロスコープ
- スカラ株式会社のマイクロスコープ